ひゃくはち/早見和真


ひゃくはち/早見和真

読みました。

作者ご自身の経験をもとに書かれた高校野球の小説です。

地方への転勤辞令が出た主人公 青野雅人は、恋人の佐知子から意外なことを打ち明けられる。
付き合い始めるずっと前、高校生の時に2人は出会っていたという。
彼は、甲子園の常連校の野球部に所属する補欠部員だった。
記憶を巡るうちに思い出す、野球に打ち込んだ高校時代…。
今は疎遠になってしまった当時のチームメイトたちとの間に起こった事件も蘇ってきて…。

作者の早見さんは、桐蔭学園高校の野球部ご出身で
2年先輩には高橋由伸さん(現巨人監督)がいらっしゃるそうです。

過去を振り返りながら進むお話ですが
やはりご自身の経験が基になっているからか
高校時代のパートは、野球部の寮における騒がしさや上下関係の厳しさ、監督とのやりとりまで
映像で見ているかのような鮮明さ。

野球部に所属し、寮生活を送る主人公に届いた父親からの手紙に
とてもぐっときました。
野球名門校はスカウトされ入学してきた部員もわんさかいて
その中で一般入学から野球部にはいった主人公は、優れた才能を目の前に心が折れそうになります。
厳しい練習にも耐えられず、野球部をやめてしまおうかと本気で考えていた時に父から届いた手紙。

誰よりも大きな声で、自分らしさをアピールしてください。
そうすれば、監督の目に留まるだけでなく 君自身の現状も打破してくれるでしょう。
今、中学時代には気付けなかった試合に出られない子の気持ちを考えることができるチャンスでもあります。
誰かの身になってあげられる人間の方が、野球だけの人間よりよほど価値があるのです。

↑要約するとこんな内容です。
中学生の時は、父親に反抗して言うことを素直に聞けなかった主人公が
この手紙だけは、ストンと心を打った…と書いていますが
私の心も打ちました…。
そして、この手紙の最後には やるだけやってそれでもダメならいつでも帰ってきなさい。家族は君の味方です と続きます。

こんな言葉をもらえたら、絶対頑張れるし
たとえ望みが叶わなくとも、胸をはって先に進める気がする!!
自分がもし、誰かに言葉を贈るときが来たときは
こういう言葉を選べるような人でありたいと、強く思いました。

その時のために、この小説は本棚に置いておこうっと。


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